フリーミュージック

先日、アバンギルドでのライブ後に打ち上げというかそのまま残った人間で色々と呑みながら話をしていた。

「長谷川くんの出自はフリージャズか!」と突然に山本精一さんが仰って英子さんや達久くんも「そういえばハセケンさんはどんな(即興性の強い)演奏を(周りが)しても動じないッスよね」と言い出してそこからそんな話題に入った。
午前1時頃。
新譜をリリースするにあたってたくさんインタビューをしてもらい、いくつかの記事で僕が即興演奏やフリージャズを熱心に聴いていたことがある、ということが記事になっている。
阿部薫や、カンテファン、灰野さんもよく聴いていましたと精一さんに話した。
達久くんに最初に会ったとき、「ハセケンさんはノイジシャンなんスか?」と聞かれたことを思い出した。
歌うわけではなく、ギターで即興演奏でのライブを何度かしたことがある。でも演奏中に集中力が続かなくなったり自分の演奏が冗長になるのが感じられてやめてしまった。演奏中に歌っている時のような高揚感や恍惚とした感覚もなかった。今よりもっと下手くそな自分の歌唱力に正面から向き合うことにもう一度取り組もうと決めてそこからはずっと、歌っている。
何をどう鳴らそうが(沈黙すらも)音楽たりうるし、そういった姿勢で今歌を歌えているのは即興演奏にのめり込んだ経験があったからに他ならない。
周りには即興演奏をしている人ばかりだった。ノイズをやっている(ノイズを「やる」という表現もどうかと思う)友達もいた。彼は鉄パイプで鎖を巻きつけた自転車の車輪をステージで殴りながらマイクで叫んでいた。吐いていた、とも記憶している。
僕の出番は彼の次で、いつも通り歌った。
みんな、歌が大好きな人ばかりだった。フリーミュージックをやっている人皆、歌が大好きだった。
音楽に使えない音なんてない。
弾き語りのミュージシャンには珍しいかもしれないけど、稀にいるんじゃないか。
CDを聴いた方から、「白い旗」は安彦良和さんの描くイメージと云われた。僕もそう思います。
「ふるさと」が好きだという人が多いと聞きました。ふるさとがない人はいないからじゃないかなぁ。「佐渡より青い空などない」と歌詞が聞こえる人もいるようだ。
先日、京都市内河原町丸太町の交差点少し北へ行った西側「食堂ほかげ」いってきました。和食のお店。どれも美味しかった。ぜひ行ってみて下さい。友人がやっています。